2021年02月08日

 スギ、ヒノキ、ハンノキは春に花粉を飛ばす樹木ですが、他の季節の花粉と比較して、大量にかつ広範囲に花粉が飛散するのが特徴です。花粉のアレルギー性鼻炎の方は、急に症状がひどくなって生活もままならないといった経験が多いと思います。上手に治療を受ければ、そこまでつらい思いをせずに過ごせることも多いので、症状がひどくなる前にご相談ください。

 大事なのは早めの治療開始です。症状がひどくなってから治療を開始しますと、落ち着くまでにしばらく時間がかかります。花粉の量が増えてくる前から治療を開始することによって重症化を回避できることが分かっています。アレルギー性鼻炎治療のガイドラインでも、花粉が増えてくる約1週間前から治療を開始することが推奨されています。

 花粉の飛散時期ですが、1月上旬から中旬からハンノキの花粉が飛び始めます。スギの花粉は12月頃からチラホラ飛び始め、例年2月10日前後に増え始め(この時期を飛散開始と呼びます)、3月にピークを迎え、5月上旬で終わります。ヒノキは2月から3月頃から飛び始め、4月にピークを迎え、5月末で終わります。
 ハンノキのアレルギーがある方は1月中から、スギのアレルギーがある方は1月末か2月はじめから治療を開始しましょう。人によって反応する花粉の種類が違いますので、アレルギー検査の結果と照らし合わせて治療開始時期を判断しましょう。花粉の飛散量には波があり、花粉の飛散量によって症状が急に悪化することがありますので、この時期は症状が軽くなっても花粉の飛散が終わるまでは薬を止めないでください。また薬を継続することで効果は更に安定します。とにかく症状を出さないように維持することが、この時期を楽に過ごすためのポイントです。
 アレルギー性鼻炎の症状をしっかり抑えることは、新型コロナウイルス感染症など気道感染症の予防にもなります。我慢しないで早めにご相談ください。

たかおか耳鼻咽喉科クリニック 院長 高岡卓司