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2023年01月11日
今年もそろそろスギ花粉などの春の花粉が少しずつ飛び始めているようです。敏感な方は12月頃から早くも症状が出始めています。
例年、関東のスギ花粉の飛散は2月の2週目あたりからと言われています。よく耳にする「飛散開始」という言葉ですが、その日から花粉が飛び始めたということではありません。ある一定量を超えて花粉が観測されたということで、それ以前から飛散はしています。
暖冬や温暖化の影響なのかも知れませんが、関東ではここ2〜3年、スギ花粉が11月頃から時々飛散しているようで、人によっては既にかなり症状が強くなっています。既に症状がある方は、早めに受診をおすすめします。
去年の春は、ここ十年で最も春の花粉が飛散しなかったシーズンでしたので、症状が軽く済んだ患者さんが多かったと思います。今シーズンの花粉飛散予想では、少なくとも例年並みか、少し多いと言われていますので、去年より症状が出る患者さんが多いと予想されます。スギ花粉のアレルギーがある方は、症状がひどくなる前に、遅くとも2月頭には治療を始めましょう。
アレルギー性鼻炎に関してもう一つ、ご自分が何のアレルギーなのか、血液検査で調べておくと良いでしょう。何に反応するのかが分かれば、こちらも治療開始のタイミングや治療の時期、日常生活のアドバイスなど、的確な治療ができます。あるいは、今までずっと花粉症だと思っていた方が、血液検査をしたら実は花粉症ではなかったというケースもあるのです。
今まで検査をしたことがない、あるいは検査してからだいぶ時間が経っている方は、一度検査を受けてみてください。当クリニックでは血液検査はいつでも可能で、1週間ほどで結果が出ます。
スギ、ヒノキの花粉症はある日突然症状が強くなることが多いです。症状が出る前からしっかり治療をしておけば、比較的楽に過ごますので、早めに治療を開始しましょう。
たかおか耳鼻咽喉科クリニック 院長 高岡卓司